『茶道よもやま話』

裏千家が現在の隆盛を迎えることができたのは、戦前の第13代円能斎による積極的な広報戦略*1によるところが大きいと思うのだが、その円能斎の三男で、裏千家第14代淡々斎の弟、第15代鵬雲斎の叔父として家元を支えた井口海仙氏によるエッセイ集。まさにタイ…

久々のお稽古?

鳥取に来たついでに、住んでいた頃にお茶を習っていた先生のお宅を訪問。 「せっかく来たのだから」と、久しぶりに先生の前で急にお点前をすることになって、慌てることしきり。実はここ一年以上、茶筅も手にしていなかったのだから。袱紗捌きもおぼつかず、…

表千家のお稽古

会社が終わってから、隣の課の先輩がお茶の稽古へ行くのに一緒について行き、見学という形で参加させてもらった。先輩はお寺の息子さんなのだが、臆することなく亭主として檀家にお茶を振舞うことができるようになりたいと、先月からこの教室に通い始めてい…

お免状

昨年申請していた遠州流のお免状が、鳥取のお茶の先生から転送されてきた。初歩の初歩のものだけど、これでいよいよ名実ともに遠州流の末席を汚すことになった。

『男子の茶の湯ことはじめ サラリーマンが茶人になりました』

先週図書館に行ったときに、すかさず茶道関連図書のコーナーをチェックしたのだが、タイトルの「サラリーマン」云々が目に留まって手にした本。 パラパラめくってみると、筆者は脱サラして遠州流家元の秘書となり、やがて弟子を取って「男だけの茶道教室」を…

最後のお稽古と初めての飲み会

お茶の稽古。年内は今日で最後…ということは、年明けに引っ越す私にとっては最後のお稽古だった。茶花に椿とお茶の花を生けたところ大変褒めていただいた。 茶箱での点前を習いつつ(結局不完全)、先週に引き続き皆さんと濃茶をいただく。 最後に先生から「…

のこり2回

ということでお茶の稽古も今日を入れてあと2回。 今日は初めて茶箱を使った点前を習った。…といってもサッと一通り教わっただけなので、記憶だけでもう一度やってみせるのはとても無理。あと1回の練習だけでは身につかないだろうから、来週は先生にお願いし…

あと3回

先々週無事にお茶会も終わったので、今日からまた通常のお稽古。重ね茶碗での盆点前を。 年内一杯で鳥取を引き払う予定なので、お茶の教室も今日を入れてあと3回となってしまった。

茶会

兼ねてから準備を進めていた遠州流の茶会に、茶のお運び役でお手伝いをさせていただいた。 昨夜来の時折あられも降る荒天の中、大勢のお客様に来ていただいた。朝から夕方まで十席以上でお運びをやらせてもらったが、あれだけお稽古をしていたのに、自分で納…

本番目前

いよいよ日曜日に迫った茶会に向け、今日もひたすらお運びのお稽古。

『数奇の革命 利休と織部の死』

茶の湯の起こりから完成までを、「数奇(すき=数寄)」というキーワードで読み解いた意欲作。 何故戦国大名が茶の湯に凝ったのか、何故茶の湯を大成した千利休や古田織部は切腹に追い込まれたのか、何故江戸時代に茶の湯は形式主義に陥っていったのか…とい…

お運び

お稽古の日。 ひたすらお運びの稽古。

口伝ということ、現代に茶を愉しむということ。

お茶の稽古。先週教わった、盆点前での重ね茶碗をもう一度。だいぶ忘れていたので、稽古が終わってからすぐにメモに残しておいた。 点前の手順などをブログやホームページに書き付けている人を見かけるが、あれは本当はよくないのではないかと思う。日本のお…

重ね茶碗

お茶のお稽古の日。 今日も今日とて盆点前をやったのだが、一度に二碗の茶を点てる「重ね茶碗」を初めて教わった。 しかしお点前の稽古も早々に切り上げ、お運びと道具陳列の練習をする。またもやお茶席でお手伝いをすることになったのだ。今度はいろんな流…

茶凍る季節(the season of charcoal)

お茶の世界では、11月から冬に入る。冬に入ると夏の半年間使われていなかった炉を開き、炭を使ってのお点前に変わっていく。 ということで、今日はお稽古そっちのけで木炭を所定の長さに切る作業をした。のこぎりでゴリゴリやるだけなのだが、押さえる手に体…

秋季大茶会

今日と明日、今年で第60回目を数える鳥取市の秋季大茶会が開かれている。これは鳥取茶道連合会に加盟している各流派が、市街のあちこちで茶席を持つ催し。 今日は私が習っている遠州流をはじめ、小堀遠州流、裏千家、表千家、石州流、志野流、それに煎茶の風…

僭越ながら

お茶のお稽古。 先週新たに入ってきた生徒さんに、僭越ながら袱紗さばきを教えたりした。先生や先輩たちは、明日の「大茶会」に向けての準備や点前の確認に忙しかったので。 あと先生にすすめられて(許されて?)、遠州流の初歩の免状を申請することになっ…

季節感

お茶のお稽古。新しい生徒さんが数人来ていた。にぎやかな感じ。 棗のなかに入れたお茶を茶杓で掬うときに、春夏と秋冬で掬う場所が違うというお話を聞いた。季節感の演出。 それと空手水(からちょうず)のときに両手の薬指をこすり合わせるのは、手の指が…

『茶の湯事件簿』

戦国時代から明治・大正・昭和までの「数寄者(すきしゃ)」の列伝。 とても面白かったので、個人的なメモもかねて紹介されている人物を列記しておく。 松永弾正(久秀) 信長に攻められて大名物「平蜘蛛の釜」とともに爆死して果てた戦国武将 織田信長 明智…

和装でのお茶会

今日は朝から某所で開かれた茶会に参加。亭主側のお手伝いとして、お運びをした。 「女性も男性も和装で」との主催者の希望により、大人になってからは初めて着物に袴姿となって、おっかなびっくり参加した。 裾を引っ掛けてコケたりしないかという心配も杞…

敷き瓦

お茶のお稽古。 風呂の下に敷いてある板状の陶器、あれを「敷き瓦(しきがわら)」というのだと、初めて知った。「敷き瓦といえば織部」と先生は言われていた。 あと実は、先日図書館で遠州流茶道のあらゆることが書かれている『茶道宝典』という本を見つけ…

家飲み

大丸に行って手ごろな値段の茶杓、茶筅、それに抹茶を買ってきた。これで一応家でもお茶を点てることができるようになったので、つれあいの催促に応えて盆点前(もどき)をやってみた。 何回か点ててみたのだが、その都度「濃い」だの「薄い」だのつれあいに…

袴を穿く日

盆点前の練習。流れはほぼ覚えた。あとはこれを綺麗にスムースに出来るようになりたい。目標は「見せる点前」。 月末に開かれる茶会で、お運びの手伝いをすることになった。 この茶会は割と正式な感じらしく、なんと男性は袴を着用しなければならない。一応…

再度、『<お茶>はなぜ女のものになったか 茶道から見る戦後の家族』

…というわけで本書に戻ってきた。 筆者は現代の「お茶」の構造を、大まかに次の4つに分析する。 点前(てまえ)の訓練という身体的鍛錬 茶会や茶事における他人の目を気にしたパフォーマンス 利休以来の権威に裏打ちされた流派と免許(家元)制度 「季節感」…

私が「茶」に興味を持った理由

毎日欠かさずやっていることだからか、私は「食うこと」について非常に興味があって、いろいろと食に関する本を集めている。以前も「食に関する本」を集中的に読んだことがあったが*1、そのときに読んだのはほんの一部で、この類の本だけで本棚の一段が埋ま…

『<お茶>はなぜ女のものになったか 茶道から見る戦後の家族』

…そう問いかけられてみれば、確かに不思議に思えてくる。 『へうげもの』を読むまでもなく、「お茶(茶道、茶の湯)」はもともと禅宗の僧が日本に紹介し、畿内の商人たちが趣味の域に持ち込み、その一人であった千利休が集大成し、戦国武将から江戸時代の大…

途上

ひたすら盆点前のお稽古。 だいぶ流れが身に付いてきたように思うが、人数が多くて稽古時間中に一度しか先生に見てもらえないので、なかなか。無意識に手足が動くようになるまで、もうしばらくかかりそう。 我々初心者組の隣で、先輩が炉でも風炉でもなく電…

反復

お盆休みがあけて先週はお運びの練習しかできなかったので、なんだかんだで3週間ぶりに盆点前のお稽古。すっかりやり方を忘れていた。こういうのは反復練習をして自然に体が動くようにならないと、余裕を持ったもてなしなどとてもできない。 あと今日は、串…

「茶烟永日香」

昨日の日記に書いたとおり、今日の夕方からの某所での納涼祭にて、お茶席の手伝いをした。 お茶を所望するお客様から100円をいただき、お菓子を運び、薄茶を出して、頃合を見て下げる。それだけ。お客様といっても普通に納涼祭を見に来た家族連れとかがほと…

「丸前角向こう」

お盆休みや帰省などで2週間あいて久しぶりの茶道教室。 明日ちょっとした略式のお茶会が行われるのだが、我々初心者も菓子運びやお茶運びの手伝いをすることになった。それで、今日はその練習をひたすら。お盆でお菓子を運び、出し袱紗でお茶をお出しする。…