「茶烟永日香」

昨日の日記に書いたとおり、今日の夕方からの某所での納涼祭にて、お茶席の手伝いをした。
お茶を所望するお客様から100円をいただき、お菓子を運び、薄茶を出して、頃合を見て下げる。それだけ。お客様といっても普通に納涼祭を見に来た家族連れとかがほとんどだし、隣のブースではカレーやフランクフルトを売ってたし、特設ステージではサックスの演奏やブレイクダンスの披露が行われたりして、まあ本当に文化祭のノリだったが、来ていただいた方に喜んでいただけたようで何よりだった。
私は育児休暇に入る前にはサービス業の仕事をしていたのだが、お客様をもてなす心を知るという意味において、茶道は思っていた以上に参考になる。これまでは「黒子役」としてのサービス業ばかりを考えていたけれど、「主客一体」という茶道の極意を、本業にもどうにかして活かしていくことはできないだろうか…などと考えながら、お茶を運んでいた。


ちなみに「茶烟永日香」は本日掛けられた短冊に書かれていた言葉で、お茶を点てる煙が日がな一日あたりに香っているという意味。今日の納涼祭を野点に見立てて理想を説いた言葉だと、私なりに解釈をした。