茶凍る季節(the season of charcoal)

お茶の世界では、11月から冬に入る。冬に入ると夏の半年間使われていなかった炉を開き、炭を使ってのお点前に変わっていく。
ということで、今日はお稽古そっちのけで木炭を所定の長さに切る作業をした。のこぎりでゴリゴリやるだけなのだが、押さえる手に体重を変にかけると途端に切口が割れてしまう。ちょっとでも欠けると使い物にならないので、慎重に慎重に。…まあ多分、今後も普段のお稽古では、これまでどおり風炉を使うんだろうけど。
それにしても無心に切りながら思った。茶人にとってはこういう茶席の下準備の段階から、すでに客待ちの愉しみが始まっているのだな、きっと。