ネアンデル渓谷の果て

どうでもいいけど「ネアンデルタール」というのは「ネアンデル渓谷」という意味だったらしい。
そのネアンデル渓谷で骨や遺跡が出土したネアンデルタール人は、いまから10万年以上前に現れて、2万年前頃に絶滅したと考えられている。プラスマイナスの誤差はあるにせよ、8万年近くヨーロッパの片隅で静かに(?)文明の萌芽をあたためていたというわけだ。


ひるがえって考えるに、いま問題となっている核廃棄物の「最終処理」だが、「安全」になるまで地中深く埋めておくフィンランドの最終処理施設オンカロ*1、あれは10万年間の貯蔵を目安に作られている。それは大雑把に言って、ネアンデルタール人という一つの種族が現れ、広がり、滅びるまでの時間と同じくらい先の話なのだ。
10万年先には現生人類も滅んでいると考えるのが自然だろうな。

*1:オンカロについては以前、2011年6月2日の日記で取り上げたことがある。