電脳カウボーイ

NHK BS-hiで放送された、「ハイビジョンスペシャル『電脳カウボーイ』 −車を止めたところが我が家−」というドキュメンタリー番組を見た。平成13年に製作されたものの再放送。
アメリカでは1970年代から家を持たずにRV車(日本で言うキャンピングカー)に乗って旅を続ける家族が現れ、放送時には全米で150万人がそうした移動生活(「RVing」というそうだ)を行っているという。まずそれに驚いた。


番組では夫婦に14歳と10歳の息子2人のノッドランド一家を追いかけていた。一家は行く先々でRVに電話線をつなぎ、ネットを介して仕事を行う「電脳カウボーイ」生活をしていた。これで年収900万円を稼いでいるのだそうだ。息子2人の教育は、移動中に車内で、あるいはキャンプ場で、両親がいろいろと教えていた。こんなので大丈夫なのかしらん?
ただ、父親のエドが「息子の成長の瞬間に立ち会えるのが何よりも嬉しい」と言っていたのには、同感だった。私もいま毎日息子の成長に立ち会っているところだから。
この一家が、旅の行程をホームページにしていると言っていたので、早速ググってみたらすぐに出てきた。

RoadSchool

同サイトによると一家は全米50州をすべて走破したらしく、その中でも長男のミッチがサンディエゴのビーチを気に入ったということで、ここに定住することになったのだという。
何と言うか…アメリカは移動社会だなあと感心した。物理的な移動はもちろん、雇用の移動も含めて。