映画館の数
昨日付の朝日新聞「エンタメ研究所」という欄で、全国の主要都市別の「映画公開率」なる数字が掲載されていた。
映画公開率とは、1年間に日本で封切られた映画のうち何本が映画館で上映されたのか、という割合。当然ながら都市部は割合が高く、2005年に公開された737本(成人映画と短編映画を除く)のうち、東京では約98%、大阪でも66%が上映されていた。
調査された都市のうち最も割合が低かったのは下関市で、2005年には3%にあたるわずか23本しか上映されなかったという。そして2番目に低かったのは、現在私が住んでいる鳥取市の8%(59本)。
ところが下関の場合、すぐ近くの北九州市にシネコンがあるためにこの数字になっているが、鳥取は近郊にシネコンなどが一切ない*1。しかも市内にある2つの映画館のうち1つが昨年つぶれてしまった*2。いま同じ調査をすれば、ダントツで鳥取がワースト1になるのは確実だと思う。
市内に映画館が1つしかない状況では、超大作しか上映が期待できない。ちなみにいまかかっている映画は…。
http://www.walkerplus.com/chugoku/latestmovie/schedule13.html
「名探偵コナン」と「ゲゲゲの鬼太郎」は、鳥取県出身の漫画家による作品だけあって外せないところだが…。まあ、こんな感じである。
いま私は幼い子供の育児中で、そもそも映画館に足を運ぶ機会自体がないのであまり気にならないが、こんな選択肢では映画鑑賞もなにもない。鳥取の人が「映画=ビデオで鑑賞」という意識になっているのも、仕方が無いところだろう。
ことほどさように都市部と地方では、消費のありようも余暇の過ごし方も変わってくるのである。