『上司は思いつきでものを言う』

人に薦められて、橋本治の新著『上司は思いつきでものを言う』(集英社新書)という本を読んだ。途中になっていたのを、今日ようやく完読した。
タイトルから想像されるような(?)単なる「上司」批判ではもちろんなく、会社論から組織論、果ては日本社会の構造論にまで及ぶ評論。とはいえ著者一流の、非常に力の抜けた文章になってるので、一気に読んじゃいました。(いや、正確には途中でほっぽり出していたのですが。)
橋本治さんの文章って、ご自身でも書いてますが、途中を省略して突然飛躍して結論を出しちゃうみたいなところがあって、それはそれで好きです。私もそういう話し方をしがちなので。ただ橋本氏と私との違いは、飛躍しても論理が一本通っているか否か。もちろん「否」のほうが私です(笑)。