翻案

Sherlock: Season One [DVD] [Import]
以前NHKでやってた、イギリスBBC制作の「Sherlock」というドラマを録画で見た。シャーロック・ホームズの舞台を現代に置き換えた意欲作。
原作を子供時代にむさぼるように読んでいた我々にとっては、あのトリックやあの推理がいろいろ形を変えて出てくるたびに「そう来たか!」といちいちアガるのである。圧巻は、最後に姿を現した宿敵モリアーティとの対峙だろう。ここは相当盛り上がった。
見終わってからつれあいと。「日本のクラシックで現代劇に翻案するなら何の話がいいか」を討論。ホームズがそうであるように、登場人物が充分に魅力的でないとただの換骨奪胎になるし、なおかつ社会情勢や技術が活かされないと現代が舞台の意味がない。
で、今のところの私の推しは、「鞍馬天狗」あたり。
大佛次郎の原作は、勤王の志士である天狗が新撰組佐幕派などと入り乱れて活躍する活劇だったが、これを現代に置き換えるなら、京都郊外在住の謎の活動家の話か。チャリンコを駆って拳銃を片手にサッソウと現れるのである。
それか現代版一休さんというのはどうかな? こまっしゃくれたこども社長が、Yahoo! 知恵袋とかSNSを駆使して毎回大人をキャンと言わせる話。…面白くないか。