E.P. Taylor's legendary Windfields Farm nears its end.

相当遅れての話だが、こんな記事を見つけた。一つの時代の終わりを告げる、印象的なニュースだ。

ウィンドフィールズ牧場、11月セールを最後に閉場へ(カナダ)
 ウィンドフィールズ牧場(Windfields Farm カナダのオンタリオ州オシャワ)は、1964年のケンタッキーダービー勝馬であり世界の生産界に最大の影響を及ぼした種牡馬であるノーザンダンサーNorthern Dancer)を含む48頭の優勝馬を輩出したカナダの伝説的な生産事業体である。同牧場は、キーンランド協会(Keeneland Association)の11月繁殖牝馬セールで残っている繁殖牝馬を処分した後、閉場する模様だ。
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カナダのウインドフィールズ牧場およびその創始者E.P.テイラー氏といえば、20世紀以降の北米競馬の、ひいては世界の競馬の歴史を語る上で避けては通れない偉大な存在だ。上記の記事に続く以下の文章を読めば、いったいどれくらい伝説的な牧場なのか、少しでも競馬をかじったことがある人ならばすぐに理解できるだろう。

 ウィンドフィールズの優良生産馬のリストには、以下の馬が名を連ねる。

 ウォルドマン氏*1は、「オシャワにあるウィンドフィールズの土地を歩くと、幾多の歴史的建物や有名馬のお墓が目に入り、感銘を受けるでしょう。同牧場は、世界のサラブレッド生産および競走の歴史に名を残しました。すべて、1歳馬セールで売れ残った小柄な馬がきっかけでした」と語った。

閉場した後も名馬たちの墓標は保存されるのだろうか? いつの日かカナダのオンタリオを訪れて、そこから世界に向けて行われた偉業に思いを馳せてみたい。

*1:引用注:1987年から1996年までの間ウィンドフィールズ牧場の副会長を務めた人物。