「競馬漬け」その後

昨年6月から始めた、競馬に関する本を読み進む「競馬漬け」の企画。年も改まったので一応もう終わりにしようと思うが、あのときにリストに挙げた本の8割は自分で持っている本なので、まあそのうち気が向いたときに読んでここに記録することもあると思う。
ところで、今日はその「競馬漬け」企画で読んだ本のうち、2冊に関するニュースを聞いたので、後日談としてメモしておこう。



2007年7月26日の日記で紹介した、シャーロック・ホームズものの一篇「白銀号事件」。ここで物語の中心となった競走馬と同じ名前の、「シルバーブレイズ」という馬が今日の京都競馬第7レースで優勝した。この馬は現在3歳で、今日の勝利で7戦2勝2着3回。なかなかの期待馬のようだ。
競馬 - シルバーブレイズ - スポーツナビ
ちなみに以下のサイトで、英語の原文と日本語訳(直訳)の両方で、「白銀号事件」の全文が読める(版権が切れているので)。

http://www.freeenglish.jp/holmes/silv-t.html

2007年8月20日の日記で紹介した『運命に噛みついた馬 サンデーサイレンス物語』。
サンデーサイレンスの現役時代に主戦を務めたパトリック・ヴァレンズエラ騎手は、アルコールや薬物におぼれて一時は鞍上を下ろされたりしもしたが、最後にはこれを克服し見事にカムバック…という話がこの本に載っていた。
だが結局その後もアルコールを断ち切ることはできなかったらしく、昨年末についに飲酒が原因で騎手免許を剥奪されたというニュースを聞いた。

Pat Valenzuela's License Revoked
http://news.bloodhorse.com/viewstory.asp?id=42913&source=rss

今回取り上げられたライセンスは期間限定のものだったが、これもそもそもは酒の飲みすぎによるトラブルを重ねての措置だったようだ。それが昨年末に飲酒運転で事故を起こし、最終的に剥奪されてしまったらしい。
ここ数年は怪我に見舞われたりする不幸もあったようだが、それにしてもあの本によると一度はアルコール中毒を克服して、全米の同じ症状の人々の希望になっていたというのだから、こんなふうにして現役を終えるのはなんとも残念だ。