「不都合な真実」

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
今日4月22日は「アースデイ」だった。これを記念して鳥取環境大学で行われた、アル・ゴア元米副大統領主演のドキュメンタリー映画「不都合な真実」の上映会に行ってきた。
見て思ったのは、ゴアさんが非常にいきいきとしてたなあ、ということ。ゴア氏は大学時代の恩師から「地球の気温と二酸化炭素濃度がともに上昇している」という研究成果を聞いたときから、ずっと環境問題について気にとめていて、政治家になったときにこの問題を自分の生涯のテーマにしたという。2000年の米大統領選でブッシュJr.に敗れ、今は政界からも引退して環境問題の啓蒙に努めているそうだが、各地で講義する姿が、本当にいきいきとしているのだ。
ただあまりに完成されたプレゼンなので、ちょっとした洗脳セミナーのようにも思えて多少気色悪かった…のは私だけだろうか?


私が地球温暖化問題に関して知りたいのは、それがあまりに大きな規模(地球)で起きている現象なので、我々の日常生活での努力レベルで本当に防げるものなのかどうかということ。何もしないよりしたほうがマシかもしれないが、それは決壊寸前の堤防の前で砂粒を一粒ずつ積み上げるようなものなのではないか? チマチマと努力するよりも大幅な技術躍進を待つほうが早い(というかそれしかない?)のではないかと思えるのだ。
そういう意味で引っかかったのが、ゴア氏が「みんなで努力すれば事態は好転する」という例として挙げていた、オゾン層の回復の件。映画の中では「オゾン層もみんながフロンガスを使わなくなったので回復してきた」と一言で片付けられてしまっていたが、その経緯とか本当にフロンガス規制の成果なのかとか、その辺を詳しく知りたいと思った。


あと少し残念だったのは、せっかく鳥取環境大学という場所で上映したのだから、映画の後に地球温暖化問題に関するパネルディスカッションとか、せめて専門家による一言コメントくらいは欲しかったのだが、そういう類のことは何もなかった。


映画の内容についての詳細はこちら(in english)。
An Inspirational Documentary on the Fight Against Global Warming | An Inconvenient Truth