「ソラリス」

ソラリス (特別編) [DVD]
夜NHKBSでやっていた、スティーブン・ソダーバーグによるリメイク版の「ソラリス」を見た。
タルコフスキー版の「惑星ソラリス」はあまり細部は覚えていないのだが、このソダーバーグ版よりは解釈がしやすかったように思う。
ソダーバーグ版の解釈について、つれあいとあーだこーだ言い合う。
私が思うに、主人公クリス・ケルヴィン(ジョージ・クルーニー)は、奥さん*1が自殺した時点で心の死を迎えていた。ラスト近くでクリス自身が独白しているように、まさに「地球の他の生き物と同じように感情を表現するよう努め」ているだけの存在だった。ソラリスで迎えたのは、残った肉体の死で、逆に心は蘇生したのだと思う。


原作の小説とソダーバーグ版の「ソラリス」を比較したわかりやすいサイトがあったので、リンクを貼っておきます(注意:完全ネタバレです)。
「ソラリス」映画原作小説、映画脚本対比レビュー

*1:ナターシャ・マケルホーン。この方、すごい美人というわけではないんだけど、じっとこちらを見つめられるとソワソワしてしまうような、ちょっと神秘的でコケティッシュな美女。ジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー」とかにも出てましたね。