株式会社三国志

夜、大学時代の友人たちと六本木で会食。というか飲み。


Jack君(この人は日本人なのに何故かミドルネームがある)は、いまネットワークセキュリティの会社のエグゼクティブをやっていて、席に着くなり「明日9時のフライトでWashington D.C.に飛ぶんだけど、まだ何の準備もしてないんだよね〜」とか言っていた。意味がわからない。
サイバーセキュリティの世界最高峰は、なんといってもアメリカの首府たるワシントンだそうで、その筋の第一人者の方と急にアポが取れたので、急遽会いに行くのだとか。向こうの方の名刺を見せてもらったら、肩書きに「Trainner of Counter Cyber Terrorism」という感じのことが書いてあって、「あ、CTUだ!」とバカな反応をしてしまった私。
日本のJack君にも、中国政府の拷問に耐えながら頑張ってもらいたいと思います。


Y君は6年間くらい付き合っていた彼女に昨年振られたそうで、だいぶショックだったのでしょうか、「いまフリー。っていうかセフレ3人くらいと付き合ってる」などという妄想を語っていました。
働けど働けど…ではないですが、自らの薄給について語っていて、上記のJack君から「一緒に会社起こそうぜ、関西で」というオファーを受けていました。どうなるのでしょうか。


M君は来月に結婚式を控え、「みんな来てや」とか言っていましたが、相手の女性との同棲生活自体は2年以上続いているので、「…既に新鮮味はないで」と漏らしていました。本音だなあ。
最後は「今日中に企画書を1本書かんとあかんねん」と言って、先に帰りたがっていたので、みんなで「じゃあ企画を考えてやるよ!」とおせっかい。
あーだこーだ言うなかで落ち着いたところは、「大事なことはみんな『三国志』に学んだ」というテーマ。…いや、「現代に足りないもの、それは『三国志』である」だったかな。


実はY君が無類の三国志好きで、「およそ三国志と名の付くものは、吉川英治から横山光輝、果ては人形劇から光栄のゲームにいたるまで全部網羅した」と豪語。我々が「陳宮が」「劉禅が」と口にすると、「陳宮、字(あざな)は公子ね」だの、「阿斗(劉禅の愛称)がまた愚昧なんだよな〜」だの、いちいち注釈を入れてくれた。
で、集まったメンバーもM君以外は私を含めみんな三国志好きなので、「あのときの超雲はかっこよかったよな〜」とか、「曹操に『欲しい』と言われるような人材になりたい」とか、バカな話を深更まで…。