死んだらどうなる?

俳優の丹波哲郎氏が24日肺炎で亡くなられていた…という訃報を聞いた。

丹波哲郎の霊界サロン(オフィシャル)
http://www.tamba.ne.jp/

上記サイトのプロフィールにもあるとおり、氏はその巧みな英語力を買われて戦後GHQの通訳をしていたこともある…はずなのだが、残念ながらその英語力は、映画内で発揮されているのを見たことがない(というか…「007は二度死ぬ」などで、たどたどしい英語を話されているのは見たことがあるが*1)。


丹波氏の映画といえば、なんといっても(古いほうの)「日本沈没」や「砂の器」がすぐに思い浮かぶが、近年では「北京原人 who are you?」とか「たそがれ清兵衛」などのように、氏が(あまりストーリーに関係のない)重鎮役で出演して、役柄はいろいろでもみんな「丹波哲郎役」にしか見えなかった…というのが記憶に残っている。


霊界関係では、私は氏の『守護霊と霊界の謎』という本を読んだことがあるほか、映画「大霊界 死んだらどうなる」と「大霊界2 死んだらおどろいた」を、昔大阪に住んでいたときにMBSの深夜番組で見て、その精神世界に触れたことがある。残念ながら「大霊界3」は未見。


氏の語る「大霊界」は、基本的には「この世で成した事物があの世で必ずかえってくる」というものだったかと思う。この世で善行を積んだ人は(いろんなステージがあったと記憶しているが)天国に行き、この世で悪行を働いた人は地獄に落ちる。そんなシンプルな世界観だった。
氏がそうした思想を広めることは、はたして善行だったのかどうかは分からないし、そもそも善いことをしようと思ってやっていたのかどうかも分からない。


結局「あの世」を引き合いにしながら、「この世」の生を語るところに主眼があったのだと思う。

*1:こちらに「007は二度死ぬ」の感想を書いています