ノミニー

小谷野敦氏の「母子寮」が芥川賞の候補に選ばれた。
小谷野氏は、世間一般には『もてない男』の著者として名が通っているのではないだろうか。あるいはその後「“もてない男”が結婚をした」と騒がれたこともあったが、まあ正直いってそんなに有名な方ではない。
しかし、この日記でも度々触れているが、私が大学生時代に英語講師をされていた比較文学が専門の先生で*1、私および同学のつれあいは地味に氏の著書を追いかけている愛読者なのである(とくにつれあいは「小谷野ウォッチャー」と言ってもよいほどご執心で、つい先日も大河ドラマに一家言を持つ氏のブログで「江」の評をチェックしていた)。
ということでわれわれ夫婦にとっては、芥川賞候補のしらせは青天の霹靂の吉報に感じた。

*1:この辺のやや詳細な事情は2008年1月31日の『色男の研究』についてのエントリを参照のこと。光栄にも、小谷野氏ご本人のコメントをいただいている。