「忍者武芸帖 百地三太夫」

忍者武芸帖 百地三太夫 [DVD]
年明け最初の映画鑑賞は、真田広之のデビュー作「忍者武芸帖 百地三太夫」。ジャパン・アクション・クラブの精髄とも言えるカンフーアクション時代劇。

甲賀者の不知火将監(千葉真一)の裏切りで暗殺された伊賀の百地三太夫。一人落ちのびた遺児(真田広之)は中国に渡りカンフーを体得。隠し金山の謎を刻んだ短刀を巡り、豊臣秀吉の手先として働きながら天下を狙う不知火は追っ手を放つ…。

服部半蔵石川五右衛門なども絡み、講談本のような展開に軽快なアクションシーンがよくはまっている。忍者同士の戦いなんかはJACならでは。ただ、やたらと真田広之が裸になって筋肉美を現す演出にはちょっと笑った。仲間が処刑され、悔しさのあまり焚き火の前で急にモダンダンス(?)を踊り出すシーンなんか、その白眉。
なんか演技が下手なヒロインだなあと思って見てたら、蜷川幸雄さんの姪御さんだった。それに対し、中国人のカンフー使いアイレン役の志穂美悦子さんが、容姿・体さばきともに美しくて惚れ惚れした。
そして、小沢白雲斎という武芸の達人役で登場する丹波哲郎の怪演…はいつものことだけど。