『サヨナライツカ』

辻仁成・著。ISBN:434440257X
友人に貸してもらってたのを今日読み終えました。
京都にこの本の名前と同じ料理屋さんがあるんだよねーって話をしてたら貸してくれたのです。そのお店は辻仁成氏がプロデュース(?)しているそうですが、その店にも行ったことのあるというその友人の話では、作中に出てくる詩「サヨナライツカ」が、お店のカウンターの壁(一面鏡張りになってるそうな)に書きなぐってあるのだそうです。お店の人が「このセンス、どうかと思うよねー」みたいなことを漏らしていたそうな(笑)。
率直に言って、なんか薄いメロドラマって感じでしたね(いや、実はちょろっと泪を流したりもしましたけど)。後半では主人公たちの心情が、なんと手紙による告白で吐露されるという手抜きぶり。しかもその文体っていうのが、その時点での主人公たちの年齢である50や60の人が書く文章とはとても思えないのです。
あとがきを読むと、どうやらこの作品がきっかけで中山美穂と知り合ったみたいなことが書いてあったのですが。。。