スポーツギャンブルと“闇社会”

「スポーツギャンブルと闇社会」というドキュメンタリー番組を見た。
いま世界ではありとあらゆるスポーツが合法・非合法に賭けの対象となっていて、最も人気があるのはサッカーなのだが、中国(香港)を中心とした非合法な組織によるギャンブルが、ヨーロッパにまで進出して席捲しているのだという。
こうしたギャンブルが問題なのは、非合法組織のマネーロンダリングの温床になっているため。確実に儲けを出す賭け方、あるいは最悪の場合多少は負けても大損はしない賭け方(分散投資)をすることにより、非合法な金が「払戻金」というまっさらな金となって戻ってくる。損した分は手数料と考えれば安いものだそうだ。もちろん、いわゆる「八百長試合」というのは存在していて、事実世界各地のサッカーリーグで逮捕者が出たりもしているが、継続的に行われているのは上記のような「地味で目立たない」ロンダリングなのだそうだ。
インターポールの捜査官いわく、「賭け金に上限を設けるしかこれらを防ぐ手立ては無い」と。それはそうだろうけど、たとえばオンラインでは一口座あたりの上限などは設けることができても、オフライン…つまり賭博場の窓口では、上限は設けられないだろう。

BS世界のドキュメンタリー 「スポーツギャンブルと“闇社会”」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/121120.html