邦題問題

年末進行のクソ忙しいさなかに最近気になっているのが、洋楽(アメリカンポップス)につけられる邦題問題。
最初に気になったのは、Flo Ridaの「Wistle」というシングル曲が、日本では「情熱のホイッスル」というタイトルで流通していると知った時。「Whistle」ってもともとの歌詞では多分口笛とかを指していると思うんだけど、「情熱のホイッスル」と言われると、ブブゼラとかああいうのを連想してしまいそう。

Flo Rida氏にはこの前に「Wild Ones」というシングルにも「俺たちワイルドワンズというトンでもないタイトルがつけられた経緯がある。

あとは、Taylor Swift私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない(原題:We Are Never Ever Getting Back Together)とか。いや直訳なんだけど、邦題ってそもそも元の長い曲名や日本に馴染みのない単語を日本語の親しみやすいタイトルに変えるという趣旨でつけているんだろうに、結局長くなっているという…。
「ねえねえ、テイラー・スウィフトの『私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない』って新しいシングル聞いた?」とか「すみません、テイラー・スウィフトの『私たちは絶対に絶対に…(以下略)』を予約したいんですけど」とか言葉にするの、大変でしょう…。

さらに衝撃を受けたのは、今年を代表する曲の一つであろうGotyeの「Somebody That I Used to Know」の邦題、「失恋サムバディ」…。このタイトルだと「誰かが失恋した」とか「失恋した誰か」とかの歌のように思えるけど、そうではなくて、昔の恋人から「昔は知っていたけどいまは赤の他人(Somebody that I used to know)」として見られることについてのやるせない気持ちを歌っているんだと思うけど…。

同じく今年を代表する一曲、Fun.の「We Are Young」に至っては「伝説のヤングマン 〜ウィー・アー・ヤング〜」って…歌詞の内容とも全然関係無いし、もはや脊髄反射的に浮かんだ言葉を完全にネタでつけているとしか思えない。


前提として、洋楽を日本版で購入している層が今いったいどれだけいるのだろうか? 私の感覚で言うと、みんなほとんどiTunesとかでダウンロードとかしているような気がするのだけれど。あとあれか、洋楽コンピレーションアルバムとかで邦題がつけられているのかな?
今現在邦題をつけることにどれだけの需要があるのか、よく分からない。