音楽駄話

「Double U」といえば、加護ちゃん辻ちゃんのコンビユニット名として有名になってしまったが、私にとってはこの曲を歌っていたグループ。多分UKの人だと思う。
Please Don't Go / Double U - 1990

(どうでもいいけどYouTubeのこの曲のコメント欄、テクノやユーロビートを巡る議論でものすごい荒れてる…)
中学生時代にテレビの洋楽チャート番組でこの歌を聞いて以来、大人になるまでずーっと音源を探していたが見つからなかった。昔はもちろんネットで検索したりDLしたりなんてこともできなかったので、あきらめて忘却のかなたに忘れ去られていたのだが…。


2003年。すでに会社員になっていた私は、当時オランダで働いていた友人の招きで、その年の大晦日から翌2004年の年明けまでの休暇を、アムステルダムで過ごすことになった*1
コーヒーショップでマリファナを吸ったり、「飾り窓」(もうすぐなくなるらしい)を冷やかしに行ったり、日本から持ち込んだ年越し蕎麦を食べたりしてダラダラと過ごしていた私たちは、「フランダースの犬のネロ少年が死んだ教会*2に行こう」という友人の呼びかけで、車に乗ってオランダの隣国ベルジウム(ベルギー)に向かった。
その道中、高速道路のパーキングでお店にふらりと入った私は、何気なくCD販売コーナーを物色していて「Dance Classics The Next Generation」というタイトルの4枚組コンピレーションアルバムを見つけた。そこには80年代後半から90年代後半までのダンスミュージックが満載されていて、その中になんと、「Please Don't Go」の曲名を発見したのだ。しかも4枚組で全100曲弱収録されていてお値段8ユーロくらい。即買いだった。
開封して確認してみると、それはまさにあの中学生の頃聴いていた「Please Don't Go」に間違いなかった。日本で探しても見つからなかったのに、異国のふらっと入ったパーキングで出会えるとは…。自分としては感動の対面である。前にも同じようなことを書いたことがあったけど*3、ずっと心に留めているものはいつか必ず出会えるものなのだ、きっと。
(ただ単にヨーロッパでは割とポピュラーな懐メロだっただけ、かもしれない)


さて日本に帰国してこのアルバムを聞き込んでいた私は、日本語の語りで始まる不思議な曲に魅了された。
タイトルを確認してみると…「I Kiss Your Lips / Tokyo Ghetto Pussy」とある。トーキョー・ゲットー・プッシー?! どういうネーミングセンスだよ。
I Kiss Your Lips / Tokyo Ghetto Pussy - 1994

ユニット名や歌詞、PVの中身はともかく、トランスというかジャングルのはしりみたいな音で10年以上前の曲にしてはあまり古く感じさせないし、「ハッピーテクノ」と称するだけあって非常にキャッチー。BPMが速くて頭の悪そうなPerfume(ルックスはだいぶ違うけど)と考えれば全然今でも聴ける。
ちょっと調べてみたところ、「Tokyo Ghetto Pussy」はドイツの有名DJコンビ「Jam & Spoon」の変名ユニットだとか。ちなみにコンビの1人、Mark SpoonことMarkus Loffel氏は昨年1月に39歳の若さで亡くなられているそうです。

*1:ちなみにこの「太陽の塔とか」の最初の書き込みは、そのオランダ旅行から帰ってきた2004年1月2日となっています。

*2:アントワープの聖母大聖堂教会。

*3:2007年7月5日の日記を参照。