After 80 years in print, the newsmagazine adopts an all-digital format

アメリカのNewsweek誌が紙ベースでの発行を本年末をもって終了、来年以降はデジタル版のみで発行していく…とのニュースが。これは衝撃。

We are announcing this morning an important development at Newsweek and The Daily Beast. Newsweek will transition to an all-digital format in early 2013. As part of this transition, the last print edition in the United States will be our Dec. 31 issue.
Meanwhile, Newsweek will expand its rapidly growing tablet and online presence, as well as its successful global partnerships and events business.
A Turn of the Page for Newsweek - The Daily Beast

私は(日本語版だけど)Newsweekを定期購読してかれこれ18年になる。浪人中に予備校の先生が勧めていたのを聞いて手にとってみたのが最初だった。日本のメディアとは違う切り口が、グローバルな視点を意識させてくれた。
しかし、最近は名物記者や編集長の記事がどんどん少なくなっていて、きっと皆さん出世して一線を退いたのだろうと思っていたが、他メディアに移って行ったということなのかもしれない。18年間で活字のポイントが大きくなり(これは新聞とかもそうだったけど)、日本版は広告ページも多くなり、若干内容が薄まった気もしていた。アメリカ本国では逆に広告が集まらなくなったのが大きいようだが。
私自身iPadやReaderを持つようになって、週刊誌はこれで毎週読んでもいいな…と思いはじめていた。いわゆる自炊を始めてから、活字媒体が紙に印刷されていることの重要性が、私の中で薄まっていったのだ。むしろ毎月の廃品回収に出す紙の量が壮大な無駄に思えてきた。


ただ、デジタル化の弊害というか、現実に紙で見えるものではなくなって「積ん読」のプレッシャーが薄まったら、全然読まなくなってしまうかもしれない。HDDレコーダーで無限にテレビ番組を撮り貯めても見る時間が無いように、デジタル化された週刊誌や新聞は、「あとで読もう」といって読む時間もないくらい貯まっていくだけのような、あるいは雑誌一誌を読み通すというよりは記事単位の切り売り(および飛ばし読み)になっていくような気がする。