歌舞伎町:湖南菜館

夜、年に2,3回集まっている大学時代の友人たちと会食。うち一人のセレクションで、場所は歌舞伎町の「湖南菜館」となった。
このお店は、知る人ぞ知る李小牧(リー・シャム)さんがオーナーの中華料理店である。私が愛読しているNewsweek日本語版誌上のコラムで彼のことを知ったのは、もう10年ほど前のこと。その後は著書のタイトルにもなっている「歌舞伎町案内人」としてあちこちのメディアにも出るようになり、ジャッキー・チェンの「新宿インシデント」ではアドバイザーとして名を連ねてもいた。
今回この店に来ることになったので、著書『歌舞伎町案内人』の文庫本を持参していった。中表紙にサインをいただいたので、これは読み終わっても自炊せずにとっておこう。
で、肝心の湖南料理なのだが、その前にそもそも「湖南ってどの辺?」という素朴な疑問に答えるように中国の地図がトイレに貼ってあって、それによると主な都市には「長沙」の名前が。「長沙」と聞くと「ああ、長江の南で武陵とかの並びね」と大体の位置関係が分かる三国志脳の我々だった。というか、毛沢東の出身地だということで、お店の壁にも毛氏の肖像画が大きく描かれていた。
…で、肝心の湖南料理なのだが、唐辛子のピリ辛風味の利いた、ひと言で言うとお酒の進む料理。酸味の入った鳥のから揚げなんかが美味しかった。


学友たちとは相も変わらず美味しんぼ三国志の話をしたほか(この辺の話題は動物が出会いがしらにグルーミングをして警戒心を解くようなもので、挨拶代わりのジャブの応酬みたいなものになっている)、尖閣諸島はじめ日本の領土の問題について喧々諤々と。