une mémoire privée

私は学生時代北摂の地方都市に住んでいて、そこで塾講師のバイトをしていたことがある。塾といっても個人が開いている小規模なもので、その経営者というか主催者が「梅若さん」という方だった。ご自宅の一角に小さな能舞台があって、そこを塾の教室として使っていた。最初はびっくりしたが、能舞台は「今は使っていない」ということであまり触れてほしくなさそうだったので、私も深くは突っ込まずにいた。今でも時々思い出して不思議に感じることがある。
そうしたら、上記梅若猶彦氏の本に、その北摂の某市の出身と書いてあって驚いた。もしかして私がバイトしていたあのお宅は、氏のご実家だったのかもしれない。


あと関係ないけれど、高校の文化祭で歌舞伎をやったことがあって、その時に衣装や鬘などをお借りしたお宅が、やはり「梅若さん」というお名前だったのも思い出した。