大和(だいわ)撤退

大和:県内3店舗閉鎖へ 売り上げ伸び悩み
 百貨店の大和(本社・金沢市)が業績悪化を理由に、県内の新潟、長岡、上越の全3店舗を閉鎖する方針を固めたことが14日分かった。15日に発表する経営再生計画に盛り込む見通し。長引く消費低迷や郊外の大型ショッピングセンター進出で売り上げが低迷しており、不採算店舗を切り離し立て直しを図るとみられる。
 大和は金沢市で1923年に創業。石川、富山、新潟の3県に7店舗を持つ。新潟店は43年に、長岡店は58年、上越店は75年にそれぞれ開設された。いずれも中心市街地に位置しているが、店舗の老朽化が指摘され、個人消費低迷の中、売り上げが伸び悩んでいた。
 大和の09年2月期の連結決算では、売上高が前期比5・7%減の775億円となり、28億円の最終赤字となった。最終赤字は3期連続。店別売上高で県内3店舗とも減らしていた。県内3店舗の従業員は約350人。
 新潟3店のほか、石川県小松市の小松店の閉鎖も予定され、主力の香林坊店(金沢市)、富山店(富山市)、高岡店(富山県高岡市)の残り3店に経営資源を集中させるとみられる。
 帝国データバンク金沢支店は「閉鎖する店舗はいずれも赤字店舗とみられる。郊外への大型スーパー進出で中心市街地が空洞化し、百貨店はどこも苦しい。金融機関を納得させるためにも大規模な事業リストラをするのだろう」と分析している。
毎日jp(毎日新聞)10月15日付記事より

金沢で生まれ育った者として、「大和」は相当大きな存在だ。今でこそ三越なども進出してきているが、私が生活していた頃までは金沢でデパートといえば大和か名鉄百貨店しかなくて、しかも大和が片町から今の香林坊にリニューアルオープンして以降は名鉄は年寄りの店、大和は若者の店という位置付けだった(名鉄もその後リニューアルしてキレイになったけど)。
そういう私なので、昨年新潟に越して来て古町に大和があるのを見付けたときには、非常に懐かしく思った。ところが実際に店に足を運んでみると、あまりの古めかしさ…というか古さに驚いたものだった。
いま新潟市内には伊勢丹三越もあるのだが、内装や入っているテナントという点において、残念ながら大和は一枚下という印象は否めない。このニュースを聞いてもむべなるかなという感想だ。