「Sex and the City」

セックス・アンド・ザ・シティ・ザ・ムービー[SEX AND THE CITY THE MOVIE]STANDARD EDITION [DVD]
映画版をDVDで。ドラマはなんだかんだでつれあいと一緒に全話見た*1ので、あれから数年経って彼女たちがどうなっているのか、割と興味を持っていた。
ドラマが始まった当初は30代後半という年齢設定だった主人公たち4人組も、この映画では40代後半(1人は50歳!)になっている。1人は結婚し養子を持ち、1人は結婚して仕事と育児を両立させている。1人は若い恋人と同棲生活を楽しみ、そして主人公キャリーはドラマの最終話でよりを戻した腐れ縁の恋人ビッグとラブラブな恋人生活中。
いずれにせよ4人とも決まったパートナーがいるところから話が始まるわけで、さすがにドラマが始まった当初から比べると会話が所帯じみているのだが、流行のレストランで会食しながらのはしゃぎぶりは相変わらず。…というより冷静に考えると、オバハンパワーが上乗せになっているのかしらん。


それにしても、本来は「結婚」とか「恋人は1人だけ」といったしがらみ(とジェンダー)から女性を解放した…という評価を得ていたドラマのはずなのに、この映画版は最初から最後まで結婚について悩み振り回される話だったのは、正直残念だった。
これじゃあまるで、ドラマから映画まで約10年かけて行き着いた結論が、「女は結婚して子どもを育てるのが一番幸せ」ということになるみたいではないか?!


あと、映画版でキャリーが若い黒人女性のアシスタントを雇っていたのだが(このプロットに必然性はあまり感じられなかったけど)、これを見て「SATCって黒人にまつわるエピソードがほとんど出てこなかったな〜」と改めて気付かされた。確か「黒人の彼氏はスイートだ」とか何とかいうエピソードがあったと思うが、その回くらい。
主要キャラはみんな白人だったな…。


懐かしいキャラが元気にはしゃいでる姿を見るだけで、ドラマファンとしては満足だったんだけど、まあそれだけの映画という感じ。

*1:2006年3月12日に最終話を見た。