献本

帰宅して郵便受けを見ると、「献本」と書かれた宅配便が。心当たりが無かったので「何だろう?」といぶかりながら開封してみると入っていたのがこの本。中身を見てなるほどと思ったのだが、旧い友人が編集に関わった本のようだった。
K君、ありがとうございます。
内容は、青春にまつわる小説を若い人向けに紹介したブックガイド。漱石の『それから』や花袋の『田舎教師』といった「いかにも」という古典から、私は読んだことがないけど『バッテリー』的な現代の小説まで。それぞれの作者の人物像についても簡単に触れられており、入り口としてはこんな感じで充分なのかな。
ただちょっと何というか…既に文学が好きな人(私も含め)が「ああ、アレね」とか「この作品はどう紹介されてるのかな?」という感じで読み流す分には面白いのだが、この本が本来ターゲットとしている「若い読者」には、どういう感じで読まれるのかな? 表紙はポップで1,000円という価格もあって手に取りやすいけど、文章は割と本格派なので。いっそ中身もライトにしたら良かったかも。