村上・町家の人形さまめぐり

先日仕事で訪れたときに、雛人形をはじめとするさまざまな人形を各家やお店が公開する行事をやっていたのを興味深く感じ、今日家族で新潟の北の端にある村上市を再訪した。
村上は「日本でお茶を作っている北限の地」であること、藩政時代から鮭が豊富に獲れたこと、そして最近では皇太子妃の実家・小和田家のルーツがこのあたりにあったことなどを観光の目玉にしている、小さな城下町だ。
その村上が町おこしの一環として最近頑張っているのが、この「町家の人形さまめぐり」。城下町のおもかげがある町家の残る商店街で、古い家は古い雛人形を、新しい商店は新しい人形を、それぞれ展示して観光客に公開している。


鮭の専門店に入ってみると、間口は狭いのに果てしなく奥へと続く土間。天井には干し鮭が何百と吊るされていた。
 
「白子の寒風干し」というのも作られていた。

食べたことはないが、これは酒が進みそう。


町の中に、私の好きな種田山頭火の句碑があった。

「水音がねむらせない おもひでが それからそれへ」

昭和11年に山頭火が村上で句会を開いた際に発表された句。越後へ向う途中、群馬の万座温泉で作られた句だという。


お昼に入った蕎麦屋で、「きざみ鴨せいろ」というのを注文。鴨肉を刻んでつけ汁に入れてあるだけのものだが、肉汁がよく出ていてとても美味しかった。今度家でも作ってみよう。