京都:下鴨神社

秋晴れ。
今日も今日とて京都散策。ベビーカーを押して北へ北へ、下鴨神社まで行ってきた。


途中、家具屋さんの多く並ぶ夷川あたりの古本屋で、入り口に平積みされた「200円均一」コーナーから幸田露伴監修の「俳句講座」という本(全6巻)を買おうと思っていたのだが、外国人の男性に数冊を先に買われてしまった。旧仮名遣い、旧字体なのに、読めるのかしらん…。
惜しいことをしてしまったが、一番欲しいと思っていた季語季題について書かれた巻は無事に買うことができたので、まあ良しとしよう。


下鴨神社では、糺の森の入り口にある河合神社で、鴨長明の方丈を再現した建物を見てきた。「方丈」というくらいだから、1丈(約3メートル)四方の小さな建物。
鴨長明は、この河合神社の神官の家に生まれたそうな。
糺の森を流れる小川を見ていると、単純だが『方丈記』の冒頭の句が頭に浮かんだ。

ゆく川の流れは絶えずして しかももとの水にあらず
よどみに浮かぶうたかたは かつ消え かつ結びて 久しくとどまりたるためしなし