「そろばんずく」

そろばんずく [DVD]
先週BSフジでやっていたのを録画で。始まってから5分くらいで意味が分からなくて投げ出しそうになったが(一緒に見ていたつれあいは投げ出した)、なんとか最後まで。
とんねるずの映画初主演作品。というか今となっては安田成美と木梨憲武の出会いのきっかけとなった映画…というのが、この作品の一番の意義か。監督は大のとんねるずファンだったという森田芳光

バブル絶頂期の広告代理店のお話。
業界第2位の「ト社」の営業社員である春日野八千男(石橋)と時津風わたる(木梨)の2人は、ト社のライバルで業界第1位の「ラ社」にCMタレントやクライアントを奪われてしまう。そこへ彼らの後輩として、梅づくし(安田)が入社してくる。彼女は実は、妊娠までさせた挙句に自分を捨てた、ラ社を牛耳る敏腕社員・桜宮天神(小林薫が怪演)に復讐したくて、ト社に入ってきたのだった。

もうこのネーミングが意味不明。さらにカメラワークや映像の編集がもう実験的というか落ち着かないというか…斬新すぎて、話を追うのに苦労した。
後でネットで調べてみたら、公開当時(1986年)から「最悪」とか「意味不明」とか「森田監督は『家族ゲーム』や『それから』で得た名声を全てこの作品で捨ててしまった」とかいう評判だったようだ。あと「同時公開の『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!』よりは良かった」というコメントも見られたけど(その2本立て、時代を象徴していてなんか凄いな)。
まあ最終的にはストーリーはどうでもよくなってきたのだが、最後になってラ社とト社が合併する。それを裏で画策したのが桜宮で、ラ社の社長を誘うのに言っていた台詞が興味深かった。

ラ社とト社がひとつになれば、世界中のイベントの冠をつけるのは我々になる。それだけじゃない、ランボーvsターミネーターや、デトロイト・タイガースvs阪神タイガースなんてイベントもやれるし、最終目標であるアメリカ大統領選の操作も夢じゃない!


お宝画像(バニーガール姿の安田成美)。