The Office クリスマス・スペシャル

the office クリスマス・スペシャル [DVD]
イギリスのBBCで放映されていた人気コメディー「The Office」。この前ツタヤで借りてみて*1かなり面白かったので、レンタルできるすべてのDVD(と言っても全4巻)と、この「クリスマス・スペシャル」を借りてきて、つれあいと一緒にゲラゲラ笑いながら見た。
シリーズの最後で、ダメ上司のデビッドは解雇されてしまい、暗い感じで本編が終了する。それまでゲラゲラ笑っていただけに深刻なエンディングとの落差が大きく、不気味な感じすら覚えたのだが、「クリスマス・スペシャル」でそのモヤモヤは払拭された。


「クリスマス・スペシャル」では、会社をクビになったデビッドのその後(売れないセールスマン&3流タレント生活)が描かれていて、これも気が滅入るような日々なのだが、最後の最後に救われる気持ちになった。まさかこのドラマでこんなに感動させられるとは思ってもみなかった。
スペシャルの最後のほう、このオフィスの従業員の一人ティムがインタビューに答える形で、「幸せな結末になったと思うかって? そんな結末なんて無いよ、このカメラが止まってからも、ずっと人生は続いていくんだから。」というようなことを言っていたが(うろ覚え)、ドキュメンタリータッチの「メタ・ドラマ」という手法の妙味が、この一言にすべて集約されているように思えて、感心した。


この「The Ofiice」は、イギリスでの人気を受けてアメリカでもリメイクが放映された(されている?)そうだ。しかしこのペーソスやブラックユーモアは、やはりイギリス人向けのものだと思う。アメリカ人にはこのままリメイクしても全然ウケないのではないだろうか?
多分、単なるオフィスでのドタバタコメディーに変わっていると予想する…。