『三毛猫ホームズの推理』

三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))
赤川次郎さんの『三姉妹探偵団』を久々に読んだら、これも読み返したくなりました。このシリーズも現在まで続いていて、なんと40作くらい出ているようです。


死体を見るのや若い女性と関わるのが苦手な片山刑事は、よりにもよって女子大生の殺人事件を担当することになる。その女子大の教授も謎の密室殺人で殺されてしまう。教授の飼っていた三毛猫・ホームズはなぜか片山になつき、事件の解決を手伝うような仕草を見せる。


女子大生が売春グループを作っていて、そのグループにいた学生が次々に死んでいくお話なのですが、最初に読んだ当時小学生だった私は、「女子大生ってこんなことばかりしているのか…」と思ったものです(半分ウソ)。
あと当時全然知らなかった東京の地名が、具体的に絵も浮かぶようになっているのが、我ながら感慨深いですね。
ちなみにこの事件の舞台となる女子大は、“調布から府中に向かう甲州街道沿い”にある設定。そのままなら今の味の素スタジアムのあたり? だけど、これは逆に調布から新宿方向へ行った甲州街道沿いにある、白百合女子大をイメージしていたのかしらん?
『三姉妹…』と違って、こちらはかなり本格的な推理モノ。ただし途中までは。後半になぜか急展開するのが玉に瑕かな。