『インドへ』

インドへ (文春文庫 (297‐1))
画家の横尾忠則氏によるインド旅行記。と言っても70年代半ばの話なので、そもそも氏がインドへ行きたいと思ったきっかけが「ビートルズがインドへ行ったから」といった感じで、さすがに時代を感じた。
インドの高地でUFOのような光の塊を見た話とかが普通に書かれていて、当時氏が随分とスピリチュアルなものに引かれていた(現在も?)ことがよく分かるのだが、そんな中でこの時期すでにサイババさんがインドで熱烈に民衆の支持を集めていたという話が書かれていた。サイババさんっていまおいくつなのだろうか? …と思って調べたら、昨年4月に84歳で亡くなられておられましたか。


横尾さん自身が、三島由紀夫から「人にはインドに行くべき時期というものがあって、そのタイミングは自然にやってくる」と言われたのだとか。私のそれはいつなのだろうか?