Social Media

アメリカにおけるソーシャルメディアの浸透具合についての記事を読んでいて、興味深い表を見つけた。

2009年時点と今年とで、利用しているソーシャルメディアSNSやブログなど広い意味でネットを介して顧客とコミュニケーションをとるための手段)を、「Fortune」誌のトップ100企業にアンケートしてみた結果である。
想像通りというか、FacebookTwitterは利用率が大幅に増加しているのだが(記事の冒頭でもまさに「Having a branded Facebook page has become near-essential for many businesses」とまとめている)、FlickrDiggStumbleUpon、そして何よりもMyspaceの利用が大きく落ち込んでいるのには驚いた。
単純に言って、企業SNSページはMyspaceからFacebookに取って代わられたということだろうか。もっともこれは「企業の」利用率調査結果であり、Myspaceはもともと個人の、しかもアーティスト(とくにミュージシャン)のページが多いので、住み分けが進んでいったという感じかな。


だいたいこういうソーシャルメディアは、日本では「次はコレがアツい!」「欧米でキてるのはこれだ!」てな感じで舶来品として紹介されて、しばらくは一部マニア(含む私自身)が踊らされてすぐに登録するのだが(ちなみに上記表にあるサイトは全てアカウントを持っている)、しばらくすると忘れ去られる…というのがパターン。「Second Life」とかどこへ行ったんだろう。
ようは普段の生活に密着して利用されないと根付かない、というごく単純な話なのだろう。最近はもっぱらFacebookブームだが、企業としてはイチからサイトを築きあげなくていい手軽さはあり、そこを見に集まる人がFacebookユーザーであればある程度の個人情報がすぐさま取れるという便利さはあるものの、肝心の一般ユーザー(しかも実名の)が、日本でどれだけ浸透するのかは疑問。Facebookの利点は、まさにそこにかかっているんだけど。


元記事はこちら→「Facebook Success Beyond the 'Like'」-via 「eMarketer」