虚実のあわいに…

CSの無料放送期間にたまたま録画しておいた「MTV The Hills」を見てみたら、なんとこれがたまたまシリーズ最終話だった。
このシリーズの前作にあたる「Laguna Beach」というドラマを、フィンランド滞在中に見ていたのがきっかけで、その後断続的にシリーズを追っかけてきた人間として、実に感慨深い最終話だった。


このドラマを全く知らない人のために簡単に説明しておくと、カリフォルニアのリゾート地ラグナビーチで暮らすハイソサエティな家の高校生たちの日常を追いかけたのが「Laguna Beach」で、その主人公の一人が高校卒業と同時にLAに出て暮らす姿を描いたのが後編にあたる「The Hills」。いずれもMTVの「リアリティドラマ」という触れ込みで、リアリティ番組さながら隠しカメラ的なカットをつないでいるのが特徴的だった。
もともとどこまでがリアルでどこからが演出なのか、境界線があいまいなのが売りといえば売りだったのだが…。


最終話、主人公のカップルが別れる感傷的なシーンの直後、「はいカット!」の声が掛かり、カメラが引くと2人はセットの中にいて、周りからスタッフがわらわらと現れるエンディングには、呆気にとられてしまった。「リアリティドラマ」とは一体何だったのか?
ラストはハリウッドの丘陵地帯(The Hills)に建てられたHollywood Signの大写し。意味深。
ラグナ ビーチ & ヒルズ 公式サイト