「かもめ食堂」

実は来月末にフィンランドへ旅行しようと計画している。そこで、参考になるかどうかわからないが、この「かもめ食堂」をつれあいと一緒に鑑賞した。
北欧家具やアラビアの食器、マリメッコの服…といったオサレ少女たち憧れの小道具満載で、スカンディナビア半島の透明な夏の日差しの中で描かれる、まああまり起伏のないほんわかしたお話。
環境映画のように淡々と描ききることで、台詞ではなく情景に物語らせる…というのがこの映画のスタンスだったのだろうが、これはスクリーンでやるにはあまり効果がないと感じた。
正直言ってこの脚本・このキャストなら、映画ではなくて舞台でやったほうがよかったのではなかろうか。…それだと「いかにも」って感じすぎて、面白みはないかな。
舞台でやれば事足りるものを、あえてオールフィンランドロケでやったところが、この映画の醍醐味なのかな。