「かいじゅうたちのいるところ」

かいじゅうたちのいるところ [DVD]
以前この日記で「待望の映画化」的に取り上げたことのある*1、名作絵本「かいじゅうたちのいるところ(Where the Wild Things Are)」の実写映画。DVDを借りてきて、つれあいと一緒に鑑賞。


「変に甘ったるい映画になっていなければ良いが…」と、期待半分不安半分で見始めたのだが、原作以上に主人公の男の子の成長物語という面が前面に押し出されていて、泣かせるというより「頑張ってはるなあ」と感心(?)させられるお話になっていた。
原作では語られていなかった、「なぜマックス(主人公の男の子)は手に負えない暴れん坊なのか」について、映画内では「シングルマザーの母親への錯綜した想いと父親の不在への混乱」という感じで説明されていた。そして、「かいじゅうたち」との交流を経て、マックスは両親の離婚を了解し乗り越えていく…という結末になっていたと思う。


見終わってからつれあいとも話し合ったのだが、小学校低学年と思われるマックスくらいの男の子に、そこまで大人になることを要求するのは少し酷なのではないかな…と思いつつ、離婚率の高いアメリカでは、それくらいが普通なのかなあ? と、割と複雑な思いをさせられる映画だった。