狂躁の面影

id:ririko99さんのこちらのエントリで知った、id:sakapiさんの80年代の泣ける曲PV集。
どの曲も懐かしくて、「ウワー!」と思ってしまった。マルティカとか、いたなあ…。

八十年代で泣くために(「友達はいません」)
http://d.hatena.ne.jp/sakapi/20060615/p1


シンニード・オコナーの「Nothing compares 2 U」は、ちょうどオコナーさんがカトリック教会(?)だかなんだかに抗議する意味で丸刈りにした頃のPVで、衝撃を受けた記憶があります。当時私が大好きだった(今でも好きだけど)プリンスが提供した曲で、渋谷陽一がラジオで「この曲の冒頭の歌詞『It's been 7 hours and 15 days since you took your love away』というのは、普通なら『あなたが去って15日と7時間経った』と表現するところを、『7時間と15日』と歌ったところが、恋人がいなくなった者の一刻一秒をカウントする寂しさを表していて、さすがは天才プリンスだ」とかなんとか力説していたのを覚えています。
スザンヌ・ヴェガの「ルカ」は、今はもう亡くなってしまった友人が好きだった曲。当時は「知的な女性シンガーが好きなのだな」とだけ了解していたのですが、いま歌詞を見ると思うところがあって、胸が詰まります。


id:sakapiさんも書かれているのですが、

オールナイト・フジ」に行く前に「ベストヒット U.S.A.」を見ていた*1
あの頃はなんだかみんな浮き足立っていた。
このままずっといくんだ、と思っていた。
だけど…。

曲が悲しいのではなくて、その曲につきまとうあの頃の自分や周囲の面影が、曲とともに浮かんでくる。それが泣ける理由なのだと思います。

*1:最近BSだかデジタル放送だかで復活してますよね。最新のヒット曲と、「あの頃」のヒット曲を交互にかけています。ちなみに80年代を小中学校で過ごしていた私は、この番組ではなく、「ビルボード・トップ40」という番組で洋物のPVを熱心に見てました。