『私たちは繁殖している ブルー』

私たちは繁殖しているブルー (角川文庫)
2人目の子(女の子)が生まれました。赤ちゃんも個性があるんですね。性別の違いもあるのでしょうが、お兄ちゃんが生まれたときとの違いがいろいろ挙げられていて、興味深いです。


面白かったのが、「ルビのついた漢字を読みこなす日本人は、文字を読むときに使う脳の部位が世界の他の民族と違う」、という話。養老孟司さんが言っていたそうです。
日本人は①漢字で意味を②ルビで音を見て文章を読んでいるので、同時に脳内の2ヵ所を働かせているそうです。内田春菊さんは、そういう下地が日本人にあったから、絵と文字(吹き出し)の合体した「マンガ」という文化が、すんなり日本に浸透したのでは? …という説を提唱しておられました。


あと、「胎盤物語」なるシリーズが収録されてます。
人間以外の動物は、子供を出産したあと後産で出てきた胎盤を食べてしまうそうです。子宮の収縮を助ける成分が入っているそうな。
そこで「人間も食べたらどんなだろう? 美味いのか?」という素朴な疑問を追っていくのですが…。意外と面白いことがわかってくるものですね。