百物語

その六「ミッキーガーゼ」

(つれあいから聞いた話)

その五「その忘れ物〜往きて還りし物語」

今日帰宅途中で電車を乗り換えるときに、前の電車の網棚に荷物(カメラ)を忘れてしまった。

その四「20時45分のチャイム」

夜、会社に残って仕事をしていると、窓の外から突然学校のチャイムが聞こえてくる。 それはいつも20時45分に鳴る。朝の8時45分なら始業のチャイムと思えるのだが。 夜に始業するもの、そは何ぞ?

その三「7時50分の双子姉妹」

私は毎朝、ラッシュを避けて早い時間に家を出て、8時前には会社に出勤する。 地下鉄の会社の最寄り駅から地上に出ると、この時間からそこそこ交通量の多い大通りが見えてくる。 その通り沿いの歩道を会社に向かって歩いていると、白い割烹着姿の美少女とすれ…

その二「消えてゆく灯り」

今日も今日とて残業。 黙々と作業をしていたら、気がつくと21時になっていた。 さすがに空腹を覚えた私は、会社の入っているビルの、道路を挟んで反対側にある中華料理屋に行くことにした。

その一「駐車場、午前零時。」

ウダウダと残業して、さて帰るか…と車を停めている立体駐車場に行った。するとなにやら剣呑な雰囲気の中、先客(時間も時間だけに、「わけあり」風のカップルたち)がイライラしながら車を待っている。 駐車場の係員が私のほうへ寄ってきて「大変申し訳ござ…