2005-11-25から1日間の記事一覧

「悲しみよこんにちは」/斉藤由紀

この曲については有名なので、歌詞等は省略しますけど。 内容を吟味すると、小説『悲しみよこんにちは』とは何ら関わりが無いように思えます。小説では大人へ生まれ変わるための通過儀礼だった「悲しみ」の到来が、この歌の歌詞では、日常レベルの「悲しみ」…

「セシル」/浅香唯

あなたの悲しみ代われるなら 私はこのままそばにいたい かかとを揃えた二人の影 こんなに背の高さ違うの 映画で見たセシルのように 嘘は言いたくない(※)人は大人になるたび弱くなるよね ふっと自信をなくして迷ってしまう だから友達以上の愛を探すの 今夜…

「悲しみよこんにちは」

ジーン・セバーグ主演の1957年の映画。原作はフランス小説なのに、映画のほうはところどころフランス語が出てくるくらいで完全に英語脚本。まずそこに違和感を感じました。 物語は、18歳のセシル(ジーン・セバーグ)が一年前のバカンスの出来事を回想する……

『悲しみよこんにちは』

まずは原作を読んでみました。昨年亡くなられた女流作家フランソワーズ・サガンの処女作。サガン18歳のときに著された小説で、その早熟な才能にフランス文壇は驚かされたとか。 17歳の少女セシルは、恋多き父と2人でパリに暮らしている。毎年やってくる避暑…

“セシル”をめぐる冒険

浅香唯の歌、「セシル」。初めて聴いたときから、「映画で見たセシルのように嘘は言いたくない」という歌詞の意味が気になってました。 いろいろ調べた結果(ググっただけ)、この“セシル”とは映画「悲しみよこんにちは」の主人公のことらしいと判明したので…