「悲しみよこんにちは」

フランソワーズ・サガンの 悲しみよこんにちは [DVD]
ジーン・セバーグ主演の1957年の映画。原作はフランス小説なのに、映画のほうはところどころフランス語が出てくるくらいで完全に英語脚本。まずそこに違和感を感じました。
物語は、18歳のセシル(ジーン・セバーグ)が一年前のバカンスの出来事を回想する…という構成になっており、現在がモノクロで過去がカラーという変わった演出。


ジーン・セバーグのセシル像が、ベリーショートのくりくりの髪の毛のキュートな女の子だったことから、「セシル・カット」なる呼び方も生まれたほど大流行。確かに南仏の避暑地できらめくセバーグちゃんは、まぶしすぎるほど瑞々しいです。
セシルのパパやアンヌの「避暑地ファッション」にも注目。断然イケてるオヤジとアネゴです。


ただ、全般的になんか浅い演出で、登場する人物たちがみんなバカみたいに見えます。映画化としてはほとんど失敗作に近いと思うのですけど。