『越後湯沢殺人事件』

越後湯沢殺人事件 (角川文庫)
越後湯沢のリゾートマンションを舞台にした同性愛者(作中での表記は「ホモ」)の愛憎劇。関越道で東京から越後湯沢へ入っていくと、高速道路の左右に(おそらくバブル期に建設された)リゾートマンションが林立しているけれど、正直あのうちの何割が埋まっているのか、いつも気になるところである。本作はそのマンションが建てられて間もない頃のお話で、やはりというか「新潟出身の代議士」に絡んだ建設利権が軸になってくる。
どうでもいいけど十津川さんは、犯人を捕まえるためなら次の犠牲者が出ても何とも思わないところがある。結果として犠牲者が出過ぎだ。