2013-05-16から1日間の記事一覧

西村京太郎考・2

いま西村京太郎先生に筆を執ってもらうとしたら、やっぱ「三陸鉄道殺人事件」かな。リアス式海岸に打ち上げられた海女の死体、その懐には「じぇじぇじぇ」と書かれた謎の手紙となめ猫の免許証が…十津川警部が岩手で目撃する親子三代の悲喜劇、的なあおりで。…

西村京太郎考・1

西村京太郎作品って、導入部分は事件に巻き込まれる人の主観ではじまることが多い。旅先で訳のわからないトラブル(殺人とか失踪とか)に巻き込まれてどうしようもなくなったところで、お待ちかね十津川&亀井コンビが登場。そこから先は十津川主観で捜査と…

『越後湯沢殺人事件』

越後湯沢のリゾートマンションを舞台にした同性愛者(作中での表記は「ホモ」)の愛憎劇。関越道で東京から越後湯沢へ入っていくと、高速道路の左右に(おそらくバブル期に建設された)リゾートマンションが林立しているけれど、正直あのうちの何割が埋まっ…