『1Q84 BOOK 2』

1Q84 BOOK 2
今さら読んだので、このあとBOOK 3に続く…というのは承知しているのだが、初版当時はここで完結という体だったので、これはちょっと宙ぶらりんな感じの終わり方だった。
フィクションに囲繞(いにょう)された世界は、オセロで黒に挟まれた白が黒に裏返るように、そのままフィクションの世界になる…というお話だったのだろうか。あるいは遠大なるMJの追悼?
つれあいが言っていたが、『ねじまき鳥クロニクル』の第一部の舞台も1984年6月から始まっていた。1984年という年は、村上春樹にとって何か特別な意味を持った年なのだろうか。もちろんジョージ・オーウェルのあの作品の年ではあるけれど。