このごろ都に流行るもの

昔やっていた仕事の後輩2人と飲みに行った。1人は3年間のロンドン生活を終えてこの春日本へ戻ってきた後輩。もう1人は2年間の福島勤務を経てやはりこの春東京へ戻ってきた後輩。みなそれぞれにさまざまな体験をしてきたので、そのあたりの話を聞きたかったのだが、まあ言葉にしてしまえば意味を失ってしまうこともある。
ところでUK帰りの方の後輩が居酒屋のメニューを見て、「そういえば最近ハイボールって流行ってるんですか? どこに行ってもメニューにあるんですけど…」と言っていたので、これはサントリーの戦略が見事に当たったものだと説明しておいた。彼も向こうでウイスキーにハマったクチで、私もウイスキー愛好者なので、いろいろと。

ハイボールというのは平たく言うとウイスキーの炭酸水割りなのだが、炭酸でシュワーッとする分、元のウイスキーが割と粗悪なものでも飲ませてしまうところがあって、だからこそ本来はウイスキーそのものの力が試されるはずなのだ。私のお奨めは、ボウモアラフロイグといったピート香の強いアイラモルトを泡でねじ伏せてグイッと喉に流し込む飲み方。
しかしまあ日本の居酒屋では、そもそもジョッキで出てくるあたりが「チューハイのネクストバージョン」的な位置づけであることを端的に表している。上のCMでも「今日は暑いからちょっと(レモンを)絞りましょ」って…だったらウイスキーでなくてもいいと思うよ…ま、いいんだけど。