Bluetoothと固定電話

ドラマ「24」のファイナルシーズンをFOXチャンネルで見ている。
私にとってこのドラマは、ストーリーもさることながら、主人公たちの働くオフィスのガジェットも大変気になるところである。途中から使用するPCがDellからAppleに替わっていたりとか(これは多分スポンサーの関係)。この辺は「24」に出てくるガジェットをひたすら追いかけているマニアのサイト「Seen 24」に詳しい。
そうした中でとりわけ注目なのが電話機で、シーズン1からスマートフォンを使っていたり、「プ・プ・プールー」という着信音が有名になったりしたが、最新シーズンでは全員がワイヤレスのヘッドセットを装着して通話している。
これを見て、私もあれをオフィスで再現できないか、つまり、自分のデスクの電話が鳴ったら、耳にかけたヘッドセットのボタンを押すと受話して、会話が終わるとまたボタンで電話を切る…という具合にできないかと思い、いろいろ調べてみた。だが、どうやら思った以上に実現は難しいようだ。


ワイヤレスのヘッドセットといえば、VoIP電話やSkype、そして携帯電話などで使用するBluetooth対応ヘッドセットが各種出ている。多分「24」で使用しているのもそういうイメージなのだろうが(CTUのみんなはきっと政府専用の携帯電話回線で話しているのだろう)、しかし固定電話でこれをやるのは非常に難しい、ということがわかった。
そもそもBluetooth対応の固定電話機というものが世の中にほとんど存在していない(何でだろう、需要はあると思うのだが…)。そのため、上記のようなシステムを再現するには、いまのところ「固定電話と電話回線(ジャック)の間にアダプタを付けてBlutooth対応にする」…というやり方しかないようだ。
この用途では、プリンストンという会社から「PTM-TA1」というアダプタが販売されていたようで、価格も7,000円くらいと手頃なものだったようだが、残念ながら現在は販売終了となってしまっている。Amazonのレビューを見ても充分使えそうだったので残念である。もっとも、詳細な仕様を見てみると、「オフィスホンでは使えない」となっている…。
同じようなアダプタを探してみると、ヘッドセットの第一人者であるPlantronics社からSAVI TALKシリーズなどが出ている。こちらはヘッドセットのみならず、手持ちのBluetooth対応の携帯電話にも着信を飛ばせるようで便利だが、円高の現状でも3〜4万円と高価であることと、ヘッドセットでの着信・切断の操作ができないところがネック*1。ようは卓上のベースユニットのボタンを押さないといけないのである。私は今でもコードレス電話を使用しているので、それだとあまり変わらない。


ということで、私の中で熱が一瞬だけ盛り上がっただけで、結局いまのところオフィスで実現はできなさそうだが、そのうちBluetoothe接続が簡便な固定電話機が発売されるか、あるいはうちの会社がVoIP電話を採用した時には、ぜひヘッドセットを装着してみたい。…という、どうでもいい話でした。

*1:Plantronics社には「ハンドセットリフター」(受話器持ち上げ機)という装置もあって、これを使えばヘッドセットで着信・切断ができるようだが…。