私とバロック音楽(ワタバロ)

勤め人の頃、毎朝NHKFM「バロックの森」という番組*1を聞いて目を覚ましていたというつれあいの影響で、結婚してからバッハを聞き始めたのだが、最近になって耳に心地よく感じるようになってきた。
もともとは「かっちり構築された音楽」というのが嫌いで、ジャズが性にあったのはその辺が理由なのだけど、まさに「かっちり構築された音楽」そのものといえるバロック音楽に、いま感じるこのしっくり感。
オルガンジャズとバッハのフーガを交互に聴く。グルーヴとチルアウトを行き来しながら、われわれは大人になっていく。 つまり「冷静と情熱のあいだ」…。
「対位法」なんかも、言ってみれば教会や宮廷において、音楽でトリップするための手法なのだという理解で。

*1:今年からは「古楽の楽しみ」という番組名になったらしい。