国分寺散策
こどもの日とは全く関係ないが、歩いて散策できるところに行こう、ということで国分寺へ出かけた。町のほうではなく、武蔵国国分寺公園のほうである。
奈良時代に聖武天皇が全国に国分寺と国分尼寺を設けた、というのは日本史の授業でみんな習うのだが、中央線沿線の住宅街である東京の国分寺市とそれが、普段はあまり結びつかない。でもここにかつて武蔵国国分寺と国分尼寺が置かれていたのは事実で、地名はもちろんそれに由来している。
当たり前といえば当たり前の話。
公園の裏手に周ると、「お鷹の道」というちょっと素敵な川べりの小道があった。環境省の名水百選にも選ばれているらしい「真姿(ますがた)の池湧水群」から湧き出る水が流れている。
「ハケ」と呼ばれる河岸段丘の崖の部分から地中の水が湧き出てくる場所は、多摩丘陵のあちこちに見られるが、ここもその一つらしい。
川の底にひっくりかえったザリガニを発見。愛息が助けてやろうとしていると、近所の子どもがそれを見つけて、採っていってしまった。「弱っているみたいだから逃がしてあげたら」と声をかけていた気の優しい愛息よ…競争社会で生き抜いていけるのかやや心配。