国分寺:山泉

先日国分寺を散策した際に見かけた、良さそうな蕎麦のお店「山泉」を尋ねた。
ガラリと引き戸を開けると、店内に「山口瞳」と署名のある2匹のナマズの墨絵が。「玄妙腹白」の書が添えられていた。ひげを伸ばして玄妙そうな顔をしているナマズだが、確かに腹の白さはユーモラス。水墨画だけに玄(黒)と白をかけているのかな。
山口さんのお住まいは国分寺のお隣、国立だったと記憶している。氏もこのお店に通っていたのだろうか。
天せいろとごまだれせいろの2枚を頼む。汁がやや甘く、量はもう少しあってもよいと思った。ごまだれはまあ美味しかったが、蕎麦の風味はまったく感じられなくなるのがやや難。麺は固くて少し太め。どこかしら田舎風。
素朴な味わい、清潔な店内には好感を感じた。