『松浦弥太郎の仕事術』

松浦弥太郎の仕事術
何を隠そう私は雑誌「暮しの手帖」の愛読者なのだが、その編集長をしている松浦弥太郎さんの本を図書館で見つけて借りてみた。
もともと出版業界の人ではないとは仄聞していたが、まさか「Cowbooks」の方だとは知らなかった…。若い頃にアメリカを放浪し、日本に帰ってきてから肉体労働で資金を貯めて趣味の本屋を作った…という経歴が、「暮しの手帖」からは、また松浦氏の文章からは全然垣間見えなくて驚いた。あの丁寧な筆致は苦労人ならでは、と妙に得心。
シンプルなデスク、整えられたコンディション、人に不快感を与えない外見、素直な心…などなど、その「仕事術」は筆者の人柄をそのまま反映して実直極まりない。新入社員に読んで欲しい本、あるいはベテラン社会人が初心に戻りたいときに読みたい本。
この本を読んで、私も職場にハンドクリームを置いてみたくなった。